<< 水の硬度 >>
「硬水」と「軟水」という言葉を一度は耳にしたことあると思いますが、
この「硬い」・「柔らかい」は、「水の硬度」の事を言っています。
硬度は、水のなかに含まれるカルシウムとマグネシウムの
合計量の事で合計量が大きいと硬水、少ないと軟水となります。
日本は「軟水」系が多く、ヨーロッパなどは主に「硬水」と
言われていますが、
こういった話も聞きます。
ヨーロッパの土地はカルシウムを多く含む石灰岩の影響で硬水が多く、
一方、日本は火成岩が多く石灰岩が少ないので、ミネラル分が少ない軟水となっています。
<< 硬水と軟水の特徴 >>
硬水はカルシウムやマグネシウムが多く含まれているために
苦みやクセを感じる事が多い特徴があります。
ミネラルを多く含んでいるので、ミネラル補給には適していると言えます。
軟水は口当たりがまろやかで飲みやすい水です。
ミネラルを多く含む軟水は、香りや風味の抽出力が高いほか、旨味成分を引き出すと言われています。
<< おいしい料理にはどっち? >>
硬水は、臭みを抑えたリアクをとりやすくするので、肉を使った煮物や鍋に向いています。
例:洋風だし、ポトフ
軟水は素材やダシの旨みを引き出しやすく、繊細な味付けが大事な日本料理に向いています。
例:和風だし、炊飯、和風煮物
その土地にはその土地の水と料理があります。
料理によって水をうまく使い分けるように心がけるといつもの料理も一味違うものになるかもしれませんね。