例えば…
・タクアンに含まれる塩分=1枚1グラム
・梅干=1粒2グラム
・ みそ汁=1杯1.5グラム
3食でタクアンを3枚ずつ食べれば、それだけで塩分は9グラムになってしま
います。
それに朝と夜、みそ汁を1杯ずつ飲むと3グラム。
あわせるとなんと
12グラムになってしまいます!
その上、刺身や煮物にもしょうゆを使ったり、
パンにだって隠し味で塩が入っていたりします。
そう考えると、私も結構摂っているかも?!と思われた方も多いのでは?
日本食は世界のなかでも優れた「健康の食」であると言われていますが、
塩分が多くなることが最大の欠点だともいわれています。
そこで、「だし」の登場です!
だしをうまく使うとこで、塩分を控えめにした美味しい料理 を作っている地域もあるのです。
かつて、沖縄を長い間健康長寿王国にさせていたいくつかの要因のなかでも、
最も大きな生活習慣は料理の塩分が少なかったことであるとも言われてます。
塩分摂取量が1日9.7グラム。
都道府県別でみても10グラムを切っているのは、この沖縄しかなかったのだそうです!
沖縄の料理では昆布のダシをうまく使っています。
昆布が獲れない沖縄で、かつては一世帯当たりの昆布消費量は日本一だったこともあるのです。
江戸時代、薩摩藩が北海道の昆布を中国へと輸出する際、劣化した昆布を沖縄に下ろしていたそうです。
このころから昆布のダシ文化が広がっていったといわれています。
日本の食文化において、昆布や魚の消費量が減ると期を同じくして、
沖縄が長寿王国から脱落したということも無関係ではないでしょう。
このようにだしは、塩やみそ、しょうゆを減らし、ウマミのある薄味を実現してくれます。
皆さんもだしを上手く使って、美味しくてカラダにも優しい食事を楽しまれてはいかがでしょうか。